ume_boshiの          ブログ

人生の半ば、ふとした迷いから転職をしてしまった元看護師のぼやきです。

昔は・・・

昔は良かった・・とかって書くと、「年取ったんだなぁ」(^^;
なんて思ってしまうんで、書きたくないんだけど
自分が子供の頃は良かったなぁって思うことは多いです。
田んぼに真っ赤っかのごっついザリガニはいたし、ナマズもいました。
でかいヒキガエルもいたし、トノサマガエルや雨蛙なんて沢山w
ヤゴとばれる蛍の幼虫もいたし、自然豊かな中で遊べたから。
メダカなんて・・・最近、いないんですよ。
そんな馬鹿なって思いましたけど、事実です。

メダカの学校なんて、そうだなぁと思うくらいに、沢山泳いでいたけれど、いまでは、メダカが売っているんだそうで・・・なんだかなぁ。
いろんなもの捕まえようとして、用水に落ちたことも何度か・・・(^^;
泥だらけになって家に帰って、良く怒られたっけか。
勉強とか宿題なんて・・・翌日先生に怒られるネタでしかなかったかな。夏休みとか冬休みの宿題も、全部ちゃんとやっていった記憶が一度もない。余り、親として子供に言えた話ではないけれど、事実そうだった。だから、今、子供達がちゃんとやっているのを見ていると、心底「えらいね」と思ってしまう私がいます。それなりに、外で遊ばせるようにはしていたし、運動部に入れよと勧めて、身体は鍛えるようにさせたつもりだったけれど、それで良かったのかな。
子供育てるのに、これで良いという「王道」は無いと思うけれど、親がいかに良かれと願ってしたことでも、結果は、子供達が大人になってから、でることです。それまでは分からないし信じるしかないことです。


それで、最近、変な事件が多いので考えるんですが、あの人達の子供時代は、どんなだったのだろうと・・・。
親の育て方だけでなく、素因として持って生まれた精神的な資質も関与するから、産まれてからの関わり方だけがどうのとは言えないんだろうけど・・・。
小さい頃から、塾だお勉強だお受験だと・・・。そんなに小さい頃から競争させてなにを目指すのでしょう。お母さん達。
小さい頃は、子供同士の社会形成があってその中で色々なことを学んでいくのだと思います。当然、親の知らないところで子供達の社会が運営されていきます。
ガキ大将がいて、泣き虫がいて・・・。転んで痛かったことや、みんなについて行けなくて寂しかったことや、みじめだったことや悲しかったことや悔しかったことや・・・もちろん楽しかったことや面白かったことも、いろんなことがあって・・・
少しずつ、集団での過ごし方を身に付いていくんじゃないかと思います。
現代では、幼稚園とか保育園とかでしか遊べないのかも知れないけれどね。変な事件が多いし・・・ゲーム機も小さい頃から与えられてしまうらしいし。

でも、子供同士のそんな経験とても大切だと思うんです。親が見ていて「我が子にマイナスだ」と思ってしまうシーンもあるかもしれない。でも、意外に力強くそんなこと気にもしない我が子がいたりして・・・
生きていく中で、良いことばかりじゃないんですから、強くなって欲しいと思うなら、あえてマイナスの局面も、我が子には良い勉強になるのかも知れません。子供達同士の関わりの中で、少しずつ・・・本当に少しずつ。

大人だって、コンクリートアスファルトに囲まれた都会で生活していくうち
なにかに耐えられなくなって挫折した人達は、不思議と田舎へ戻って土いじりをしていると
生きていく活力を取り戻せるようです。
人間って、ホントはなんなんだろう。
しあわせな生活ってどういうことなんだろう。
お受験や塾通いや競争ばかりの中で、子供達はしあわせになれるんでしょうか。
大学は出たけれど・・・・と言う話も良く聞きます。
大学を出ればなんとかなる・・・そんな時代は、バブルとともに消えました。
自分自身が、自分の身の丈にあった生き方をしていく時代なのだと思います。

私の小学校からの幼なじみに、地元の進学校から東大を出て某一流企業へ就職し、現在は、起業し社長に収まっている人物がいます。
彼は小学生の時からIQが140↑と言われ、端の者が「なるほどな」と思う道を歩んでいきました。
まさにエリート街道ですね。
でも、私は彼の人生が羨ましいとは思わないんです。負け惜しみではなく、とても私なんかには真似できないですからw
しばらく彼の代わりになれと言われたら、私は死ななければならないでしょう( ⌒ー⌒:)
幼なじみが集まった時に、そんな話をして笑い合うのですが、私は、今の自分の人生が分相応だと思い満足しているのです。
宿題もしていかなかった自分が、まさかと思うくらい20歳過ぎてから勉強しましたから。
あれくらい、せめて中学校から勉強したらもう少し偉くなったかなぁとは思いますが、それは、分不相応な人生になったのかも知れないし。
遅咲きで、本当にできん坊主だった自分に運が味方したのか、成人式が終わってから、人生が大きく動いていった気がします。
親が子供の人生を想うのは、当然のことだとは思いますが、親が子供の人生を決めてしまってはいけないと思うんです。
やみくもに勉強をさせることよりも、大切なことがあると思います。
とても大切なことだと思います。
自分で目標を見つけられるようになることではないでしょうか。
それを見つけられる人になるよう、親が見守っていてやらなければと思います。
私は3人目の子供で、それを知りました。
上のお兄ちゃん達は、もう大人と呼べる歳になっていたのに・・・
ゴメンね。お父さん怒ってばっかりだった。
特に、次男坊主には怒ってばかりだった気がする。一番心配でならない子で・・・。一番かわいい子で。
小さい頃は、いつも後ろを振り返り振り返り親がいるのを確認しては遊んでいる子だった。
次男だから、いつかは離れていってしまうのかと思うと、それか切なくて・・・ね。
短大卒業して資格取ったら、県外へ行ってしまうのだろうか。そんなことを考えると、しっかりしろよと、また厳しいことを言う私がいて。坊主達には、うるさい親父のままになってしまいそうです。
3人目の娘にも、ちょっと怒ってしまうけれど・・・よく話を聞いて自分で考えるように、接していこうと心がけています。
子供によって、親にしてもらっている・・・そう思えるこの頃です。
人生のお勉強は、我が子にさせてもらうもののようです。


いつか、坊主達に
「父さんは、妹には甘いからな」と笑われながら、坊主達と酒が飲めたらいいな。
そんな日はいつ来るのかな。