読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ume_boshiのブログ

人生の半ば、ふとした迷いから転職をしてしまった元看護師のぼやきです。

郷愁

優しかったな・・・婆ちゃん。
親は一度もしてくれた記憶がないけれど
婆ちゃんは、良く私の手を取って、
「栄養が足りないから、爪に白い半月が出ない」とか
「手首が細いから、もっと太くならないと」とか
私の手をさすりながら言ってたっけ。
その祖母の手は、しわしわだったけれどとても優しく暖かだった。
何かにつけて、わたしの身体をさすりながら「丈夫になれ」と呟いてくれた。
太陽が刺す日には、良く手を合わせて「ありがたい」と拝んでいた。
子供心に「日が射す位のこと」・・・と思っていたが、今はその気持ちがわかる。
米粒ひとつに仏様が三体入っていらっしゃるという話も、良くしてくれた。

食べ物を粗末にしてはいけない。万物に感謝しなくてはならないという気持ちも
祖母から教えられた。
近所の小川に小便をしたら、チンチンが腫れ上がって痛いといったら
川で死んでいたミミズを拾ってきて、きれいに洗って供養をしてくれた。
不思議なことに、それからしばらくで治ったんだが。
ミミズは大地をつくってくれる生き物だから、絶対小便をかけたりしてはいけないと。
人はミミズから始まって、何度も何度も転生した末にようやく人になれると聞かされた。
だから、自分の身体を、命を大事にしなければならないと。
自分の生きている根底の「人として大切な部分」は、祖母から教えられたのかも知れない。
火傷、痛かっただろうね。
婆ちゃんのせいなんかじゃない、私が悪かったんです。
それに、あの痛みは私に良い経験をさせてくれたと思ってます。
足の火傷の跡は、私の私たる印みたいに思っていますから。
今となっては、一つの自慢です。気にしないで。
いつも、私を抱いて育ててくれていたから・・・。

婆ちゃん、あなたのことを何かにつけ悪く言っていた両親を見送ったら
私もしばらくして、あなたの所へ逝くと思います。
あなたが金を工面してくれたお陰で出来た会社を、今は私が経営しています。
定年の年に、その会社を閉めるつもりです。

あなたの曾孫達は、立派に育っています。
良い子達ばかりです。ありがとうございます。
もうしばらく、この幸せな生活を続けさせてやってください。

ありがとう、婆ちゃん。