ume_boshiの          ブログ

人生の半ば、ふとした迷いから転職をしてしまった元看護師のぼやきです。

文化人類学ですと ?   大川内直子先生

ピダハン族という種族がいて、金銭というものが介在しない生活をしているらしい。

基本物々交換。

それだけならまだしも、右・左という言葉も無い

時間という感覚も存在しないらしい。

そのせいか、食料などを貯えたり保存することもしないらしい。

誰かが食料を取ってきたら、村の各々がとっていって

多いとか足りないという感覚も無いらしい。

空腹というのが変なことではなく、普通のことらしい。

小刻みに睡眠をとるらしく、昼活動して夜寝るという習慣も無いらしい。

 

数字・時間・色・左右というような概念がないという。

異次元を理解しろというようなカルチャーショックだった。

日本人として生きている自分の感覚をぶち壊するような人達がいるということか。

 

ピダハン族の人々には

自殺・不安障害・鬱病などのメンタルな問題が、ほぼ観察されないらしい。

脳がストレスをもっとも感じないのは、今に集中しているときと言われている。

疾患や将来に不安を感じないでいることが、脳にストレスを感じない状態らしい。

 

まぁ、頭の中では

  寒いところだったら死んでるわな…

  アマゾンの熱帯雨林の中で、生存に必要なものは大自然から全て恵まれるから

  安穏とした状態で、いろいろ考えなくても生きてこられたということなんだろう。

  などと、色々自分を補完しながらも、驚かされたのは事実。

 

入院していた時も、すごく不安だったけど

もう、しっかり治療しないと退院できないのだからと開き直って

入院してゆっくり過ごすしかないと考えを決めたら

結構気持ちが楽になった気がする。

今のことしか考えないようにしたということなんだろうか。

会社や家族のこととか、あれこれ悩んでもしょうがないと

開き直ることが出来たからか。

奇跡的に夏季だった、仕事も余裕がある時期だったし

保険で入院費も何とかできそうだったし、自分の会社だから

収入も、なんとか嫁さんと長男が代行してくれて、

しばらくなら、なんとかなりそうだったし。

心配してもどうしようもないから、ゆるゆるして休もうと思ったんだろうかね。

コロナで、行動制限もあったけど、個室でそこそこ自由にできたから

1カ月弱の入院も、辛抱できたのかな…

 

しかし、そんな学問もあるんだね。

人類には進歩が大切なのか、ピダハン族のように生きるのが幸せなのか。

考えさせられる話ではあったな。

ゴッホの人生について知った時以上の衝撃があったよ。