ume_boshiの          ブログ

人生の半ば、ふとした迷いから転職をしてしまった元看護師のぼやきです。

三七日を過ぎて・・・

3月4日に、母の三七日をすませました。

62歳になろうかという年の自分が、今更になって思うことがありました。

若い頃から、何故か充実感が無く、どうしたら達成感の様なものが得られるのかと

生き急いできた自分がいたように思っていたのだけれど

看護師の資格試験に合格しても、全国大会で研究発表をしても

オペ室でそこそこの仕事が出来るようになっても

そこには、何か足りないままで満たされない自分がいた気がする。

 

何事か成し遂げられるほど、凄い人間でもないのだし

自分として、ここまで人並みの体裁を保って生きて来れたこと

それ自体が、良くやっていると自分を誉めてやれば良い話ではないのかと…

婆ちゃんは

「人間はミミズから始まって、何度も何度も色々な生き物に生まれ変わって

 やっと人に生まれてこれたんだから、死んだらアカン」と何度も話してた。

輪廻転生という考えは儒教の教えらしいが、婆ちゃんはどこでそんな話を

教わってきたのか…

 

 

願わくば、あと3年余り会社を続けていって周囲に迷惑をかけない状態で

経営を閉じることができれば…

子供達は、私のように思い悩むことも無く自分の選んだ道を歩んでくれれば

それで親としては本望だし、後を継いでやっていけるような会社ではないし。

良くここまでやってこれたと思う状態なのだから。

前の職場であるセンターや周囲の皆さんの温情が無ければ

今頃は、やっていけなくなっていたと思う。

まだ卸元がきちんと対応してくれているのも、ある程度の体力を保ったまま

きちんとした終わり方をしたいと明言しているからだと考えるし。

何より、私の身体がそこまで持ってくれるのかどうか

心許無い状態になってしまったから、周囲に心配をかけないように

しなければならないのだけれど。

某美容室の先生からは

「終わることばかり考えちゃいけない」と言われたけれど

事務長の

「終わり良ければ全て良しだぞ。」と言われた言葉の方が

重く残っている。

Mさんの件で言われたんだと記憶しているが

何事も、最後の姿というのか締めくくりは大切だと思う。

母さん、大した親孝行なんて何もできなかったけれど

ここまで、なんとかやってこれたことで良しとしてくれないか。

小さい頃から甘えん坊で、どうしようもなかった自分を

今頃になって思い出していますよ。

身近な肉親が逝ったことで、

「そんなに生き急ぐなよ」と、どこかで自分に言い聞かせることが出来たような

気付きの遅い自分がいました。

まだ親父が元気でいることが幸せなのかもしれない。

頑固そうにしてるけど、やっぱり呆けているんだろうか。

あまり話をしなくなっているから判らないんだけど

嫁さんを大事にして、これからゆっくりと生きていこうと思うから

まだそちらに行くのは、先のことにさせてください。

嫁さんが

姉さんと私がかなり前に書いた手紙を、母さんが大事に取ってあったのを見つけてくれました。

よくよく思いだとしてみたら、結婚に踏み切れなかった自分がいたのに

結婚が急に決まったのは、向こうのお母さんと、私の母さんが

強く動いてくれたからだったんだろうかと‥

でも、フラフラしてばかりの自分が、あの時○○枝と結婚できていなかったら

今頃どうなっていたんだろうか。

今更ながら、あの時の決断が、自分にとって最善だったんだと思えます。

○○枝は、何度も後悔したんだろうなって思いますけど…

これからは、ありがとうって思いながら、生きていこうと思います。

あっち行ったら、婆ちゃんに

「結婚式つれていけなくて、本当にごめん」と伝えておいてください。

婆ちゃん一人家に残していたなんて、知らなかったから…

せめて、嫁さんの姿を見せてあげたかった…

ごめんと必ず伝えてください。